2002年7月13日土曜日

祭りの夜


 毎年の様に、佐原の祭りに来ている。
最初は写真学校のゼミでの授業だったのだが、妙に居心地がいいのか、今年も同じ場所で酒を飲む。
正直に言って実家のある町の祭りや、今住んでいる町の祭りよりもここに来ている様な気がする。
段々と来る度に写真を撮る事よりも、ただここに来る事だけが主眼となってきている。
昼頃に佐原に着き、同じ店で蕎麦をすすり、申し訳程度の写真を撮り、同じ銭湯で風呂につかり、日暮れになると同じ酒屋の前で酒を飲みつつ山車を眺める。
非常にゆっくりとした雰囲気は他では見られない気がする。
だからこそ、ここが好きなのだ。

2002年7月6日土曜日

走る事

 「自転車に乗って何か変りました?」
自転車に乗始め、同じ趣味を持つ人たちと走り初めてしばらくの頃、そう訊かれた事があった。
その時は、余り考えずに“変っていない”と答えた。
しかし、それ以来何度か再び考える事がある。
滝の様な汗を流しながら、ただただ坂を登ってゆく。
自転車を趣味とする前の休日の5時過ぎというのは寝る時間であって起きる時間じゃなかった。
稼いだ高さを一気に下り、次の登りにさしかかる前に走りながらボトルから水を飲む。
天気が良くても何も用事が無ければ外に出る事はなかった。
峠を登り、そして下る。
確かに私は変った。