2003年10月28日火曜日

ユーザーインターフェイス

Macintoshの初期に出された開発者用の参考資料、“ヒューマン・インターフェイス・ガイドライン”は少々の改訂を経ただけで、つい最近まで生き残ってきたリファレンスである。
 いつも乱雑な部屋の中で何とも無く、むしろその状態が心地よい位なのだが、たまに発作的に片付けたくなる事がある。
 その度に大きなゴミ袋が幾つも出る事になるのだが、今回のゴミは手持ちのソフトの古いバージョンのマニュアルが大半を占めた。
 ほとんどのMacintoshユーザーがそうだろうが、私も例外ではなくマニュアルをほとんど読まない。
 おかげで捨てるマニュアルのほとんどがラップがかかったままだったりする。
 購入した最初のバージョンはさすがに隅から隅まで読んだのだが、それ以降はまず読まなかった。
 ユーザーインターフェイスがほぼどのソフトも同じで、同じ様な使い方が出来るからマニュアルを読まないでも使える。
 特に、つかむ事が出来るオブジェクトなら、同じ操作で同じ結果を望めるのは、Macintoshならではと言う事ができ、Windowsではまだ少々時間がかかりそうだ。
 それは、ただ派手なだけのインターフェイスを良しとしてしまっているからだと私は考える。
 Macintoshの初期に出された開発者用の参考資料、“ヒューマン・インターフェイス・ガイドライン”は少々の改訂を経ただけで、つい最近まで生き残ってきたリファレンスである。
 しかし、その内容は人とキーボードやディスプレイの位置関係までをも含めた本当の意味でのガイドラインである。
 それは非常に多くのサンプリングに基づく、物理的/視覚的インターフェイスを作る上で、今でもバイブル的な存在だと思う。

2003年10月16日木曜日

「宇宙船とカヌー」を読み始める

宇宙と海、それぞれを目指す父と子の似て非なる感覚には目眩を感じる
 打ち合わせの時間が遅れたので、暇つぶしに本屋で「宇宙船とカヌー」を買った。
 前々から気になっていた本で、フリーマンとジョージのダイソン親子を扱った本だ。
 父のフリーマン・ダイソンはSF好きには「ダイソン球」で、そうでない人でも宇宙船「オリオン計画」やスペース・コロニー計画で知っている人もいるだろう。
 片やジョージ・ダイソンはカヌーを愛するエコロジスト。
 2人の正反対とも言える生き様を交互に記したこの本は、宇宙船をその技術を含めて開発して宇宙へ行こうとする父と、海へ昔の技術を元に自分の作ったカヌーで漕ぎ出す息子のその正に似て非なる感覚は読んでいて目眩を感じるほどだ。
 まだ読み終えていないのだが、お薦めの本である。

2003年10月12日日曜日

思ってもみなかった形

 Slashdot Japan で、“宇宙はサッカーボール型? ”という話題が出た。
 宇宙は有限で正12面体だという説が出たらしい。
 今まで球体とか、馬の鞍型とか、平面だという説を聞き慣れていた耳には非常に新鮮だ。
 何となく有限なら角のない滑らかなものだと思っていたのが多面体だった、とは。

2003年10月8日水曜日

フィールド、どっちだっけ…

NTSCの規格、正直言ってコンピュータから映像に入った私にとって、不合理で面倒なものだが、規格は規格なので仕方がない。
今日やっとFinalCutExpressが届いたのでProとの差を調べつつ、確認の意味も込めて調べてみた。
DVのフィールドはEven、第2、偶数フィールド優先(すべて同じ意味)
  Apple のSwitch to Final Cutキャンペーン(2003.07.19~2003.09.20)という、AdobePremiere の正規ユーザーならFinalCutPro (以降FCP)への有償トレードか、FinalCutExpress (以降FCE)への無償トレードが選べる(後MacとFinalCutPro同時購入のキャッシュバック)キャンペーンがあった。
 私は映像の編集はすべてAdobeAfterEffects で処理するので必要ないと言えば必要ないが、無料でトレード出来るのでMac版が開発終了しているPremiereからスイッチする事にした。
 PremiereはFCPが出る少し前からDVへの対応はしていたものの、正直不完全としか言えないもので、Mac版の正規ユーザーだった私も最終バージョンへは結局アップグレードする事はなかった。
 FCPはAppleの製品として売り出されたが、開発中は紆余曲折あった曰く付きの製品だった。
 元々、PremiereのプログラマーがPremiereを越えるものとして作り始めたものであり、FCPとして製品化された時点でPremiereは対抗馬としてのアドバンテージの薄い商品となってしまった。
 PremiereのMacintoshからの撤退をAdobe が決めたのも、無理もない話だ。
 さて、このFCE、会社でFCPを使っていた私としてはその差が気になるところである。
 私は映像の編集・加工はすべてAfterEffectを使い、極希にあるDVの取り込み・吐き出しがその使用目的だ。
 仕事として使う部分だけをざっと調べたところ、FCEはDV素材、DV吐き出しのみに絞った限定版である。
 当たり前と言っては当たり前だが、使ってみるまで私はDV解像度以下のものは扱えると思っていた。
 DV解像度以外の作品を出力するにはQuickTimeのレンダーを使う事で対応は可能だ。
 WebやCDに入れる素材を作るにはこれで十分だと思う。
 DVに限定する事で自由度はないが、iMovie 以上FCP未満としてはこれで良いと思う。
 このおかげでフィールドや解像度、ピクセル比率を気にすることなく編集に専念する事が出来る仕様となっている。
 iMovieもいい製品だが、私にとっては素材の自由度が低すぎて使いにくかった。
 ガシガシ撮り貯めた映像をiMovieで編集してきて、その限界を感じた人にとって、FCEは最適だろう。
 で、最後にやっと表題であるフィールドの話。
 アメリカや日本で使われているTVの表示方式、NTSCは秒間29.97フレームで表示されている。
 しかし、開発当時のTVは性能が低く、1フレームすべてを画面に表示する暇なく消えてしまったので、1フレームを2回に分けて表示する事になった。
 (今のTVは十分な性能を持っているが、規格は規格)
 これが、インターレース方式である。
 さて、この1フレームを2つに分けた片割れをフィールドと呼び、秒間約30フレーム、約60フィールドで動きを表現している。
 その2つのフィールドのうちどちらが先に表示されるかを間違えると、動きがギクシャクして不自然になってしまう。
 これを間違えては大事なので(特に仕事で)、確認の為に調べなおしてみた。
 DVのフィールドは偶数フィールド優先。
 横720ピクセルの素材は偶数フィールド優先の様だ。
 例外はDVDで、これは奇数フィールド優先なので、要注意。
 参考までに、横640ピクセルのものはフォーマットによって違うのでそれぞれ要確認。
追記(2003.12.06)
 結局ノンドロップフレームの扱いが無いのでFinalCutProへアップグレードしてしまった。

2003年10月7日火曜日

写真を撮らなくなって久しい

少なくとも私にとって、撮る事は何かの代用という様な気がする。
それを内省する前にひとまず、何故私が写真を撮る様になったかを振り返ってみる。
  私が写真を意識して撮りだしたのは、高校の頃だった。
 いや、意識せずに、と言った方が近いだろう。
 部活に入り、その周りの友人が皆写真を撮る環境で、当然ながら私もカメラを買い、写真を撮りまくった。
 その後写真学校に入った時以上にフィルムを湯水の様に使い、放課後はほぼ毎日現像とプリントをして過ごしていた。
 正直、その時の経験が暗室作業では一番役に立っていた様な気がする。
 高校を卒業して、その先何をするのか何も考えていなかった私は、流される様に大学受験に挑戦したが、当然ながらいい加減な気持ちでは受かるはずもなかった。
 浪人中、予備校に通う事は通ったが、その間も予備校を抜け出しては写真を撮りに彷徨い歩いていた。
 写真を撮りたいから、撮る。
 お金を出してくれた親には申し訳ない話ではあるが、その後の私の方向性が決まったその時間は非常に有益だったと今では言える。
 ああ、撮り続けたいな。
 そう感じると同時に未熟さも感じた私は写真の専門学校に入る事にした。
 そこで習った事を一言で言うと、“写真家になるのではなく、写真を撮る生き方をする”ということだった。
 そもそも写真家になるのは簡単だ。写真家としての名刺を作ればいい。
 しかし、写真を撮る生き方をするのは難しい。
 如何に難しいかは今の私自身が物語っている。
 が、専門学校での経験は一番重要な考え方が今の仕事にも役に立っている。

2003年10月5日日曜日

"iBlog"を試す

 今まで登録してはいたものの、ろくに使用していなかった.Mac だが、専用バージョンのiBlog が期間限定で公開されたので、俄然興味が湧いてきた。
 今ネットワークゲームにログインしているにもかかわらず、そっちのけで色々試しているところである。
 使える様であれば、1年更新の止まった私のWebサイトを.Macへの移行し、これに切り替えて続けていこうと思う。