Macintoshの初期に出された開発者用の参考資料、“ヒューマン・インターフェイス・ガイドライン”は少々の改訂を経ただけで、つい最近まで生き残ってきたリファレンスである。
いつも乱雑な部屋の中で何とも無く、むしろその状態が心地よい位なのだが、たまに発作的に片付けたくなる事がある。
その度に大きなゴミ袋が幾つも出る事になるのだが、今回のゴミは手持ちのソフトの古いバージョンのマニュアルが大半を占めた。
ほとんどのMacintoshユーザーがそうだろうが、私も例外ではなくマニュアルをほとんど読まない。
おかげで捨てるマニュアルのほとんどがラップがかかったままだったりする。
購入した最初のバージョンはさすがに隅から隅まで読んだのだが、それ以降はまず読まなかった。
ユーザーインターフェイスがほぼどのソフトも同じで、同じ様な使い方が出来るからマニュアルを読まないでも使える。
特に、つかむ事が出来るオブジェクトなら、同じ操作で同じ結果を望めるのは、Macintoshならではと言う事ができ、Windowsではまだ少々時間がかかりそうだ。
それは、ただ派手なだけのインターフェイスを良しとしてしまっているからだと私は考える。
Macintoshの初期に出された開発者用の参考資料、“ヒューマン・インターフェイス・ガイドライン”は少々の改訂を経ただけで、つい最近まで生き残ってきたリファレンスである。
しかし、その内容は人とキーボードやディスプレイの位置関係までをも含めた本当の意味でのガイドラインである。
それは非常に多くのサンプリングに基づく、物理的/視覚的インターフェイスを作る上で、今でもバイブル的な存在だと思う。