ちょっと気になっていた野尻抱介氏の「南極点のピアピア動画」を読了。
表紙と題名から察せるように、初音ミクとニコニコ動画をモチーフとして書かれたSFだが、一言で感想を言うと「今のSFだよなぁ」という感じ。
この“今”というのは“今時の〜”というような軽い感じでは無く、今この時のこの状態を肌で感じている今生きているからこそ共感出来る未来感。
ちょっと大げさに言ってみればヴェルヌの本は面白いが現代では衒学的な文言がちょっとくどいシーンがあるけれど、当時とすればそれが「今のSF感」だった様に。
だから結構ハードコアなSFだけれどもSF者以外への敷居も低く、ネット文化に触れている人なら楽しめる本になっている。
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